WEB内覧会②|62㎡マンションの12畳LDKが窮屈だった理由と、2LDKでラクになった使い分け
「LDKが窮屈かも」と感じる瞬間が増えると、家事や移動の小さなストレスが積み重なります。
住まいの整え方として、中古マンション購入+リノベを検討する方に向けて、わが家の実例をまとめます。わが家は約62㎡(62平米)台の中古マンションで、3LDK→2LDKに変更しました。
※全体像はWEB内覧会①にまとめています

12畳LDKに詰め込みすぎると動線が途切れて家事の手間が増える
12畳LDKに「調理・ストック・食事・くつろぎ」を全部入れようとすると、移動がスムーズにいかなくなります。
その結果、片付け直しが増えて手間が増える——これが、わが家がいちばんしんどかったポイントでした。
要するに、LDKの中で役割が重なるほど、動きづらくなって作業が途切れることが増えました。した。
リノベ前の12畳LDKで起きていた「3つの困りごと」

① 冷蔵庫の置き場がなく、視界も動きも落ち着かなかった

いちばんのストレスは、冷蔵庫の置き場が定まらないことでした。冷蔵庫の“背中”が見えるだけで視界がごちゃつくし、動線の途中に出てくるので、キッチンに立つたびに小さく邪魔になる。
当時はDIYで「見え方」を隠したこともあります。でも、これはその場しのぎ。置き場自体が変わらない限り、また同じストレスが戻ってきます。
一般論として、キッチンは平均4.5畳程度が目安と言われることがあり、広さがコンパクトになるほど「何をどこに置くか」の影響が出やすい、と説明されています。
わが家は壁付I型キッチンで、冷蔵庫・食器棚・ワゴン…と並べると、12畳の中でダイニングとリビングまで成立させるのが本当に大変でした。
(約62㎡の中古マンションで、LDKに全部を詰め込むのは限界だった…というのが正直な感想です)
※冷蔵庫の“最終的な解決”(クローゼット奥行き調整をしてはめ込んだこと)と、キッチンの間口が1800mmでも家事が効率よくできる理由は、次回③で詳しく書きます。
② キッチンの収納が足りず、食品ストックに困っていた

冷蔵庫との動線が悪い → 作業が増える → 片付け直しが発生する。これが地味に効きました。
当時は無印良品のスチールラックを組み合わせて、キッチンカウンター的に使っていました。便利なんです。便利なんですが、既製品なので「安定感」や「配置の自由度」には限界がありました。
一方で、狭さの中でも工夫でラクになったこともあります。炊飯器を置くスペースがなかったので、私は圧力鍋でご飯を炊いていました。そしてトースターも置かずに暮らしてみたら、意外と困りませんでした。
つまり、狭さの中でも
「持ち物の見直しでラクになったこと」と、「間取りや配置を変えないとラクにならなかったこと」
この両方があった、という感覚です。
③ 和室が段差+建具で分断され、くつろぎが中途半端だった

和室はゴロンと寝られるので、くつろげる場所ではありました。けれど、団地タイプの引き戸寸法で開放感は弱め。
観音開き+両端の壁で「つながっているのに区切られている」感じが強かったです。
段差もあるので、くつろぐ場所としても、子どものおもちゃスペースとしても、寝る場所としても、どこか定まらない。
さらにLDKのエアコンで和室も冷やしていたので効率も良いとは言いづらく(和室に専用エアコンを付けるほど使っていなかった)、いつも「この使い方で合ってるのかな」と迷いがありました。
私が最初に決めた「暮らしの前提」3つ
- 食事はテーブルでする
- ストックは見えない定位置を作る
- 収納は大きくジャンル分け
食事はテーブルで(ローテーブル兼用にしない)
ここは、あくまで私の考えですが、ローテーブル中心の暮らしは高低差がストレスになりやすく、配膳や掃除の負担も増えやすいと感じていました。
ダイニングソファも検討しましたが、勉強や作業の姿勢が合わなかった。だから「食事はテーブルで」は固定にしました。
この“譲れない前提”があるから、12畳LDKに全部を詰め込むのは、わが家の場合は限界でした。
ストックは“見えない定位置”を作る
私は、見えるごちゃつきが「考える時のノイズ」になりやすいタイプです。だから、できるだけ空っぽに近い空間が落ち着く。
見せる収納は埃も増えるし、掃除の手間も増えるので、私には合いませんでした。
キッチンは引き出し収納を採用し、吊り戸棚は付けない代わりに棚板2枚だけ。「飾りたいものだけ」と決めると、景色が整って気持ちも落ち着きます。
食品のストックは引き出し1つ分とスペースを決めて管理することにしました。

収納は大きくジャンル分けして「ここまで」と決める
細かく完璧に管理するより、私は「大きくジャンル分けして、置くスペースを先に決める」ほうが続きました。
備えは大事。でも、備えのためにスペースを増やしすぎると日常が圧迫されて本末転倒。だから“ここまで”を先に決めて、増えそうなら代用・併用できないか考える。これを徹底しています。
※整理収納アドバイザー1級の知識も参考にしつつ、わが家に合う「続けやすい形」に落とし込みました。
12畳LDKの解決策は和室部分まで拡張し、LDKの「スペースの使い分け」を組み直した

段差をフラット化→移動と掃除がラク
和室には動かせない柱があり、和室を丸ごと広々空間にするのは難しかったです。
でも、和室の一部をファミクロ+ワークスペースにして、LDKとして床の高さを揃えてもらえたことで、移動と掃除が一気にラクになりました。
ロールスクリーンで間仕切りできるようにしたのも想像以上に便利。来客時の寝場所にもなるし、朝は間仕切りして空調効率を上げることもできます。「使い方」で調整できる余地があるのは、住んでから効いてきました。
ロボット掃除機もスイスイ掃除してくれるようになったので、掃除の手間が格段に下がりました。
LDKを一体化→「食べる」と「くつろぐ」を分けて置けるようになった
リノベ前はテーブルを優先したくて、ソファなし・床ゴロン中心にしていました。こたつも一度置いたけれど、動きたくなくなってだらだらが増えたのでやめました。
今は「食べる場所」と「くつろぐ場所」が分かれたことで、切り替えがしやすい。生活のテンポが整う感覚があります。
18畳“相当”でも、広さより「使い分け」が効いた
18畳相当とはいえ、ファミクロ分があるのでLDKが丸ごと18畳ではありません。それでもローボードとソファが置けて、くつろぎの質が上がりました。
扉なしファミクロは奥にあって目に入りにくく、換気面でも良かった。ワークスペースがあることで書類が散らかりにくくなり、結果的にLDKが落ち着きました。
62㎡(62m2)の面積でも、「食べる/くつろぐ/作る」を分けて考えるだけで体感はかなり変わりました。
住んでからわかった「正解」と「想定外」
よかったこと・・・キッチンは1800mmサイズのままでも、対面+配膳でストレスが減った
対面キッチン+カウンターは、配膳のストレスを確実に減らします。IHも、使っていない時は作業台になるのが助かる。
そして改めて思うのは、体感は「広さ」だけじゃなく“動ける余白”で変わること。
キッチンの通路幅は、一般的に90〜120cm程度が理想とされることが多く、すれ違いや配膳のしやすさに直結します。
一般的に「キッチンの横幅」は 間口(まぐち) と呼ばれていて、システムキッチン(I型)だと主流は 2,100 / 2,400 / 2,550mm あたりなので、わが家は小さ目です。
>>準備中 WEB内覧会③ 冷蔵庫の位置
想定外・・・可動棚は自由だけど、重さに弱い→ラックで解決
リノベ前にDIYで棚を作っていたので、ファミクロや土間収納も可動棚(棚柱)を採用したいとお願いしました。
わが家は株式会社ロイヤルの棚柱を採用しました。
ただ、可動棚は便利な反面、重い物を載せるとストレスが出やすい。メーカー側も安全目安荷重の考え方を示しており、条件によって数値が変わる点や、無理な荷重を避ける注意が記載されています。
結果として、重い物はキャスター付きラックへ寄せ、可動棚は「軽め中心」にするとラクでした。これについてはファミリークローゼット編で詳しく書きます。
※設計士さんの提案は「間違いがない」ことが多く、そこも勉強になりました。
狭い家ほど「広さ」より“スペースの使い分けと使い方”で快適になる

- 12畳LDKに全部を詰め込むと、動線が途切れて片付け直しが増え、家事の手間が増えやすい
- 「テーブル食」など譲れない前提があるなら、食べる/くつろぐ/作るを分けられる形に整えるとラク
- 狭い家ほど、広さそのものより「置き方」と「使い方」で体感が大きく変わる
- 62㎡前後(62平米)の中古マンションでも、間取りより先に“使い分け”を決めるとブレにくい
同じ条件の人向けチェック3つ
- 「食事はテーブル?」を先に決める(間取りが変わったり、使い方が変わります)
- 冷蔵庫はサイズだけでなく「扉を開けた時の動線」まで見る
- キッチン通路幅は“何人で使うか”で決める(目安を参考にしつつ、最後は体感で)
ただ、目安や正解に寄せすぎなくて大丈夫!
リノベのいちばんの魅力は、既成概念に縛られず、自分たちの暮らしに合わせて自由に整えられること。
参考は道しるべにしつつ、最後は「わが家にちょうどいい落とし所」を見極めて、楽しみながら決めてくださいね!
次回予告
次回は、リノベ前に一番ストレスだった「冷蔵庫の置き場問題」をどう解決したかを詳しく書きます。
クローゼットの奥行きを調整して冷蔵庫を“はめ込む”形にしたことで、視界と動線が一気に落ち着きました。キッチン1800でも家事が効率よくできる理由も合わせて紹介します。

目安などは参考にしつつ、最後は「わが家にちょうどいい」でOK!
参考になれば嬉しいです。では、また〜!
>>準備中 次回記事
参考資料
タカラスタンダード|リフォームサイト(コラム)
「【理想を叶える!】キッチンの平均的な広さは?必要なスペースは?」
https://www.takara-standard.co.jp/reform/column/detail.html?id=8
ハウステック|with housetec(コラム)
「失敗しない!理想的なキッチンの通路幅は何cm?最適な通路幅の目安」
https://www.housetec.co.jp/with/16/
株式会社ロイヤル|公式サイト(製品サポート)
「安全目安荷重」
https://www.royal-co.net/products/weightlimit/
株式会社ロイヤル|SSシステム(安全に関する案内)
「安全目安荷重|SSシステム」
https://www.royal-co.net/sssystem/about/safety/
SUUMO(住まいのお役立ち記事)|システムキッチンの間口(長さ)標準サイズ(2100/2400/2550mm)
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_plan/system_kitchen_size/
miratap(ミラタップ)|システムキッチンの間口(横幅)の一般的な規格(2100/2400/2550mm、3000mm以上も)
https://www.miratap.co.jp/shop/app/media/systemkitchen-size/
タカラスタンダード(公式商品ページ)|システムキッチン「エーデル」I型 間口255cm(=2550mm)
https://www.takara-standard.co.jp/product/system_kitchen/edel/
