62㎡中古マンションリノベ WEB内覧会③|冷蔵庫が邪魔…を解決!出っ張らない配置(ツライチ)×対面キッチンの考え方
キッチンの悩みって、言葉にしづらいんですよね。
「冷蔵庫が邪魔」「なんとなく落ち着かない」「片付かない」——どれも間違いじゃないけれど、原因がぼんやりしたままだと、工夫しても再びモヤモヤしていました。
私の場合、結論はシンプル。
キッチンのストレスは“冷蔵庫の位置”そのものより、作業スペース不足が原因でした。
作業スペースが足りないと仮置きが増え、視界がごちゃつき、気持ちまで落ち着かなくなる。私はこれを10年抱えていました。
この記事では、壁付I型1800のキッチンで暮らした実体験から、
「冷蔵庫の出っ張りをなくす配置(ツライチ)」×「対面キッチン」で、どうやって料理の準備がしやすいキッチンになったのかをまとめます。
- キッチンのストレスは「冷蔵庫の位置」より作業スペース不足だった
- ビフォー I型1800mmサイズのコンパクトなシステムキッチンが動きにくかった
- 冷蔵庫を無理やり配置したら、ドアが開かずカーテン生活に
- 応急処置としてスチールラックで家電とストックを集約したけど限界があった
- 対面キッチンを迷った理由は通路幅と段差、そして「家が狭く見えないか不安」になった
- アフター IH化で“使える作業スペース”が増え、食事の準備がはかどりはじめた
- 冷蔵庫はコンロ後ろへ 出っ張らない配置(ツライチ)のためにクローゼット奥行きを調整してくぼみを作った
- 住んでからリノベして良かった 二度手間でも「10年のモヤモヤ」を終わらせたかった
- 古い中古マンション購入前に見てほしい キッチンの余白と冷蔵庫スペース
- まとめ キッチンが整うと、暮らし全体が落ち着く
キッチンのストレスは「冷蔵庫の位置」より作業スペース不足だった
当時いちばん困っていたのは「冷蔵庫の位置」だと思っていました。
でも振り返ると、本当の原因は 作業スペースが足りないこと でした。
- まな板を置く
- 皿を並べる
- 鍋や食材を一時置きする
この“仮置き”ができないと、料理は思った以上に進みにくくなります。
段取りが崩れて手が止まる。すると、とりあえず出しっぱなしになる。
結果、見た目がごちゃついて、キッチンに立つたびに気持ちがザワザワする。
私は、毎日の食事準備のたびにこの小さなストレスを感じていました。
ビフォー I型1800mmサイズのコンパクトなシステムキッチンが動きにくかった

中古マンションを購入した当時、キッチンは壁付I型(間口1800)。
間取りや水回り設備の古さも相まって、「キッチンが狭い」ことを日々痛感していました。
狭いと何が起きるかというと、単純に“動きにくい”だけではありません。
置けない→仮置き→ごちゃつきが連鎖して、落ち着かない状態になっていきます。
当時は、テーブルを作業台代わりにしていました。
冷蔵庫がキッチン横にあり、キッチンから少し離れていて使いづらい。
そして作業スペースが足りないから「テーブルに広げる」生活になっていきました。
冷蔵庫を無理やり配置したら、ドアが開かずカーテン生活に

冷蔵庫は幅60cm。扉は右開き。
動線を優先した結果、冷蔵庫を“無理やり”右側に置く形になりました。
ところがこの配置が原因で、LDKのドアが開かない。
最終的にドアを外し、カーテンで仕切る生活になりました。
「そこまでする?」と思われるかもしれません。
でも当時の私は、それくらい 料理の準備がしやすい配置 を優先したかったんです。
一方で、一般的に「冷蔵庫の定位置」とされがちな置き方(コンロ後ろ側に置くなど)も試しました。
ただ私の暮らし方では、それが合いませんでした。
- 冷蔵庫が遠く感じる
- ストックの置き場と動線が噛み合わない
- 取り出して戻して…の往復が増える
その結果、“定番の配置”のはずが、動きづらくて逆にストレスでした。
応急処置としてスチールラックで家電とストックを集約したけど限界があった

応急処置として無印のスチールラックをキッチン背面に置き、カウンター代わりにしていました。
電子レンジと食品ストックをまとめ、「使う場所の近く」に寄せる——この方向性自体は間違っていなかったと思います。
ただ、ラックを置くことで くつろぐ側の余白が削られた感覚が出ました。
視線も動線もそこで区切られて、「LDKってこんなに狭かったっけ?」という感覚に。
配線の都合で動かせないこともあり、入口が狭く感じる状態が続きました。
「キッチンを使いやすくしたい」と思って始めた工夫なのに、今度は家全体が落ち着かない。
だからこそ、“その場しのぎ”ではなく、キッチンの形そのものを見直したくなりました。

対面キッチンを迷った理由は通路幅と段差、そして「家が狭く見えないか不安」になった
そこで、いよいよ根本から見直そうと考えたのが、キッチンの対面化でした。
スチールラックで何とかしていた“その場しのぎ”をやめて、キッチンの形そのものを変えたほうが、家全体が落ち着くかもしれない。そんな気持ちになったんです。
ただ、ここで大きく迷いました。
- 通路幅は確保できるのか
- 段差が出るなら、どう代替案を考えるか
- キッチンスペースが広がる分、家が狭く見えないか不安
今までずっと狭いキッチンで暮らしていたので、
「対面キッチンにすると、4畳分くらいがキッチンになってしまう」感覚があり、リビングが圧迫されないかが怖かったんです。
そんな迷いを止めたのは、現地調査の際の業者さんの一言でした。
「対面キッチンでも段差なく施工できますよ」
この瞬間に、選択肢が現実味を帯びて、決心がつきました。
※同じ「対面キッチン」でも会社によって提案が違いました。見積もりの比較で気づいたことは別記事にまとめています。

アフター IH化で“使える作業スペース”が増え、食事の準備がはかどりはじめた

面白いのはここからで、キッチンの幅自体は大きく変わっていません。
でも、コンロをIHにしたことで、体感として“下準備として使える作業スペース”が増えました。
火の周りの扱いが変わることで、
「ここに置いていい」「ここは危ない」という制約が減る。
結果、準備がはかどりはじめたんです。
そして何より大きかったのが、キッチンの物の住所(置き場所)を全部決められたこと。
以前は、スペースがないから自分で作って、限られた場所に、動線に合わせて電子レンジやストックを配置していました。
それ自体は私の工夫なのですが、“その場に合わせた置き方”なので、忙しい時ほど元に戻せず、仮置きが増えやすいんです。
リノベ後は、
「モノが取り出しやすい場所にある」
この状態になっただけで、心のモヤっとが消えました。
キッチンって、毎日見る場所だからこそ、効果が大きいです。
冷蔵庫はコンロ後ろへ 出っ張らない配置(ツライチ)のためにクローゼット奥行きを調整してくぼみを作った

ここが、今回いちばん伝えたいポイントです。
冷蔵庫は最終的に、コンロ後ろ(キッチン背面側)へ。
ただ「置き直した」のではなく、出っ張らない配置(ツライチ)にしました。
※ここでいう「ツライチ」は、冷蔵庫を埋め込むという意味ではなく、
壁や収納の“面”と冷蔵庫の前面をそろえて、出っ張りを減らす配置のことです。
そのためにやったことが、冷蔵庫の裏側にあたる洋室クローゼットの奥行きを調整し、窪みを作ること。
「キッチン側だけ」をいじるのではなく、裏側の収納を使って納める。中古マンションリノベならではの工夫だと思います。
ツライチにして良かったことは、私の場合この3つが大きかったです。
- 冷蔵庫の出っ張りが消えて、視界が一気に整う
- 配線・扉干渉・収納ロスが減って、キッチンがスッキリし動きやすくなる
- 余計な“応急処置の棚”が減り、物の住所が安定する
以前は冷蔵庫を本来の配置場所ではないところに置いていたので、配線が足元の邪魔になったり、扉収納のためにスペースを活用できなかったりしました。
それが、ツライチで整うと一気に解消します。
※ツライチ(面一)の「効能」や、リフォーム前でもできる“出っ張りをそろえる工夫”は別記事にまとめます → 内部リンク(暮らしの工夫カテゴリ)
住んでからリノベして良かった 二度手間でも「10年のモヤモヤ」を終わらせたかった
住んでからリノベするのは、正直、二度手間です。
一度暮らしを整えてから、また工事の段取りをして、荷物のことも考えて……。楽ではありません。
それでも私は、住んでからリノベして良かったと思っています。
中古マンションを買った当時は、リフォームはいつでもできると思っていたんです。
だから、まずは暮らしてみて、困ったところが出てきたらその都度考えればいい。そんな気持ちでした。
でも実際は、キッチンの小さな不便が毎日のように積み重なっていきました。
気づけば、モヤモヤを抱えたまま10年。
ただ、その10年は「迷って何もしなかった」というより、家族の状況に合わせて考え続けていた10年でした。
子どもが小さい頃は、汚されたくなくて、そもそもリフォームに踏み切れない時期もありました。
その後、子どもが成長するにつれて、校区のこともあって住み替えも考えました。
それでも夫は、今の家の立地がとても気に入っていて、
「同じ家で子どもが成長してほしい」という思いが強かったんです。
だからわが家は、引っ越すのではなく、今の家を整える方向で、最終的にリノベに至りました。
二度手間はありましたが、私は「二度手間を避けて、またモヤモヤを抱える」ほうがつらいと感じていました。
とくにキッチンは、毎日立つ場所です。小さな不便でも、毎日だと積み重なります。
そして、リノベで対面キッチンにしたのは、最初から正解を知っていたからではありません。
実際に住んでみて、どこが邪魔で、どこで動きにくくなって、何がストレスになっているのか。
その“困りごと”を体で分かっていたから、アイデアを言葉にして伝えられました。
たとえば、冷蔵庫の出っ張りをなくすために、冷蔵庫の裏側にあたる洋室クローゼットの奥行きを調整して、窪みを作る。
こういう発想は、図面だけ眺めていても、なかなか出てこなかったと思います。
住んでいたからこそ見えたこと、決められたことがありました。
遠回りに見えても、わが家にとっては、その確認があったからこそ、納得できるリノベになったと思っています。
図面だけを見ていると、
「ドアが開かない」「配線が足元に来る」「棚を動かせない」みたいな細部は、どうしても想像しきれません。
でも住んでみると、毎日の動きの中で、嫌でも見えてきます。
だからこそ私は、“理想”を先に固めるより、まずは“不便の正体”をつかむ。
その順番が、結果的にわが家には一番合っていました。
古い中古マンション購入前に見てほしい キッチンの余白と冷蔵庫スペース

もし「これから中古マンションを買う」人に私が一つ伝えるなら、ここです。
古い間取りだと、キッチンスペースが狭いのが基準になっていることがあります。
すると、作業スペースの確保が難しく、後から変更ができなくなる場合があります。
購入前に、できればここを見ておくと安心です。
- キッチン幅(間口)だけでなく、作業スペースが成立するか
- 冷蔵庫スペース(置けるかではなく、出っ張りが動線を邪魔しないか)
- 配線が足元に来そうな配置にならないか
- 扉や引き出しの干渉で、収納が使いにくくならないか
料理をする人にとってキッチンは、毎日必ず立つ場所です。
だから私の考えでは、ほんの少しの使いにくさでも積み重なると思っています。
中古マンションを選ぶときは、リビングの広さだけでなく、キッチンまわりの余白や冷蔵庫の納まりも、最初から優先して見ておくのがおすすめです。
まとめ キッチンが整うと、暮らし全体が落ち着く
私の場合、10年のモヤモヤの正体は、
作業スペース不足→仮置き→ごちゃつきの連鎖でした。
冷蔵庫配置を考えてキッチンをスッキリ見えるために、クローゼット奥行きを調整して窪みを作ったのも、
住んで不便を把握していたから出せたアイデアです。
二度手間はありました。
でも、二度手間を節約してモヤモヤを抱えるより、確認して最適化したリノベプランを作れたほうが、私は良かったと思っています。
同じように「キッチンが落ち着かない」と感じている方は、
まずは 自分がどこにモヤモヤしているのか を言葉にしてみてください。
そして、その原因がどこにあるのか、配置を少し動かしながら確かめてみるのがおすすめです。
たとえば、冷蔵庫の出っ張りや作業スペース不足は分かりやすいサインです。
実際に家具や大型家電を動かしてみると、わが家のように 家具の奥行きや配置がバラバラで、出っ張りが重なっていたことが原因だった、というケースもあります。
暮らしの悩みは人それぞれなので、「キッチンを整えれば誰でも全部解決」とは言えません。
それでも私の場合は、キッチンが整ったことで、家の中の落ち着き方が大きく変わりました。
もし今、同じような違和感があるなら、まずは 冷蔵庫まわりと作業スペース から、できる範囲で見直してみてくださいね。

いいなと思ったところだけ、取り入れてもらえたら嬉しいです。
ここまでが、わが家のWEB内覧会(実例)でした。
同じ間取りでも、「暮らし方」から逆算すると、リノベの方向性が決めやすくなります。


全体像がつかめたら、次の一歩はシンプルです。
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