住宅ローンの種類と選び方(2026年版)|金利より先に「必要な現金」と「月々の上限」を決める
住宅ローンって、調べれば調べるほど迷いませんか?
変動と固定、収入合算やペアローン、団信…。言葉は増えるのに、「結局うちはどうしたらいいの?」が見えにくい。
しかも住宅ローンは、未来の収入を見越してお金を借りる仕組みです。だから私は、気軽な気持ちで決めるよりも、余裕を持った資金計画を先に作ることをおすすめしています。余裕があるだけで、心にも暮らしにも落ち着きが生まれると思うからです。
実は私自身、中古マンションを購入したときは、正直ほとんど何も考えていませんでした。今振り返ると反省しています。いざ売却や住み替えを考えたとき、引越し費用や次の住まいの初期費用、ローンの整理など、動くためのお金(現金)が必要で、余裕資金がないと簡単には動けないと痛感しました。さらに、売却したい時期に教育費などの負担が重なると、家計が絡み合ってスムーズに動けないこともあります。
だから私は、「借りられる額」や世の中の相場から逆算するのではなく、少し低めの返済設定にして、現金の余白を残す方が、暮らしも心もラクだと考えています。毎月のローン負担が軽いと、ライフステージの変化に対応できる“身軽さ”が残るからです。
そして大都市・地方都市に限っては、無理しない暮らしを目指すなら 中古マンション×リノベは相性がいい選択肢だと思っています。無駄を抑えつつ、自分に合った住まいに整えられるから。
このページでは、私の考え方として「無理しない住宅ローンの選び方」を、できるだけ分かりやすく整理します。
- 住宅ローンは、**「金利タイプ×借り方」**で整理できる
- 金利の前に、必要な現金(手付金・諸費用・引越し等)と月々の上限を決めると迷いが減る
- 世帯別ケーススタディで、将来の変化(教育費・転職・介護)を織り込んだ考え方が分かる
金利より先に「必要な現金」と「月々の上限」を決める
住宅ローンは「金利が低い=正解」になりがちですが、私がまず大事だと思うのは順番です。
1)必要な現金(手付金・諸費用・引越しなど)
2)月々の上限(固定費として“これ以上は増やさない”ライン)
3)その上で、金利タイプと借り方を比較する
この順番にすると、情報に振り回されにくくなります。金利は未来のことなので読めませんが、現金の枠と月々の上限は、今の自分で決められるからです。
住宅ローンは「金利タイプ×借り方」で決まる(まずは全体像)

ここは細かい比較より、全体像を短く押さえます。
金利タイプ(返済額がどう変わるか)
- 変動金利:金利が動く前提。最初の返済額が低く見えやすい一方、上がる可能性がある
- 固定期間選択型:一定期間は固定、その後に見直し。ライフイベントと合わせやすい
- 全期間固定:返済終了まで固定。返済額が読める安心感が大きい
借り方(誰がどの形で借りるか)
- 単独ローン:家計がシンプル。私は基本形としておすすめしたい
- 収入合算(連帯保証/連帯債務など):仕組みが金融機関で違うので要確認
- ペアローン:借入額を増やしやすい反面、家計のリスクも増える(私は慎重派)
ここから先は、「どれを選ぶか」より前に、まず現金の枠を出します。
最初にやること!必要な現金を見える化する(手付金・諸費用・引越し)
家を買うとき、ローンで賄える部分だけでなく、契約〜引渡し前後で現金が動きます。ここが薄いと、住んだ後に身動きがとりづらくなることがあります。
現金で出ていきやすいもの(代表例)
- 手付金(契約時)
- 諸費用(登記・司法書士・仲介・保険・ローン関連など)
- 引越し・家具家電・仮住まい(必要なら)
- そして、絶対に触らない生活防衛費
私は「売却や住み替えは、思ったより現金が必要」だと経験上感じています。教育費などの負担が重なると、さらに動きづらくなる。だからこそ、最初に現金の枠を作っておくと安心です。
購入資金ミニ計算フォーム(コピペOK)
※ここからは、あくまで私の考え方としての目安です。正確な額は、仲介会社・金融機関の見積もりで必ず確認してください。
① 入力
- 物件価格 P=( )万円
- 毎月の生活費(ざっくり) L=( )万円/月
- 生活防衛費にする月数 N=3〜6(不安が大きければ12)
② 生活防衛費(触らない現金)
生活防衛費=L×N(万円)
例)L=30万円、N=6 → 30×6=180万円
③ 契約〜引渡しの現金(目安)
- 手付金:P×5%〜10%
- 諸費用:P×6%〜10%(目安)
- 引越し・家具家電・仮住まい:上限( )万円(自分ルールで決める)
④ 合計(現金の目安)
現金合計=生活防衛費(②)+手付金+諸費用+引越し等
ざっくり早見(Pだけで見たい人向け)
- 手付金+諸費用=P×11%〜20%(目安)
ポイントは、「いくら必要か」を当てることより、現金が薄くなる買い方を避けることです。現金は、教育費・医療・家電の故障・住み替えなど、人生の変化に対応する“自由”を守ります。
⑤購入資金自動計算フォームでざっくり把握
購入資金ミニ計算フォーム(入力すると自動計算)
※目安計算です(入力値は送信されません)。最終金額は必ず見積もりで確認してください。
次にやること!月々の上限を決める(ここが一番大事)
現金の枠が見えたら、次は「毎月いくらまでなら安心か」を決めます。私は、ここを“攻め”ではなく“守り”で決める方が暮らしが穏やかになると思っています。
月々の上限の決め方(私のおすすめ)
- まずは「今の家賃」を基準にする
- 迷うなら、家賃より少し低めに置く(余白を残す)
- 住居費として見るときは、ローンだけでなく
管理費+修繕積立金+駐車場等も含める(マンションはここが重要)
「借りられる額」に合わせると、生活がローン中心になります。私はそれより、暮らし中心に置いて、ローンはその範囲に収める方が好きです。
変動を選ぶなら“ストレステスト”だけは必ず
変動が不安なのは「上がったらどうなるか」が見えにくいからです。そこで、変動を検討するなら、私は次をおすすめします。
- 「今の金利」だけで判断しない
- 金利が上がった仮定で試算する(例:+1%・+2%など)
- その返済でも、教育費・車・医療費が来ても暮らせるか考える
このテストを通るなら、変動の不安はかなり減ります。通らないなら、固定を含めて「安心料を払う」選択が合う可能性があります。
世帯別ケーススタディを私なりに考えてみた
ここからは、よくある世帯モデル別に「考え方の例」を整理します。診断ではなく、迷いを減らすための材料です。
ケース① DINKS(30代前半〜半ば)

起きやすい変化・・・転職・転勤・働き方の変更、家族イベント(妊活など)
私ならこう考える
- 月々の上限は「今の家賃」基準で固める
- 変動にするならストレステストを必ず通す
- 借り方はまず単独で成立する設計を優先
- リノベは“自分仕様”にしつつ、やり過ぎず身軽さを残す
DINKSは計画が立てやすい反面、変化も起きやすい。だから“買える家”より“余白が残る家”が安心だと思います。
ケース② 子育て世帯(30代後半〜40代前半)

起きやすい変化・・・教育費の増加、時短・休職、出費の重なり
私ならこう考える
- 住居費は「ローン+管理費等」で上限を決める
- 教育費期に動けなくなる可能性を前提に、現金の余白を厚めに
- 返済額が読める安心を重視するなら固定系も比較
- 「借りられる額」より“家計が崩れない”設計に寄せる
売却したい時期に教育費が重なると、本当に動きにくい。だからこそ、固定費(住居費)を守る設計が効きます。
ケース③ 40代後半〜50代(夫婦/単身)

起きやすい変化・・・親の介護、健康リスク、収入の伸びが落ち着く
私ならこう考える
- 完済年齢を意識して、無理のない期間・返済にする
- 物件は立地だけでなく管理状態も重視(将来の費用に直結)
- 住み替えの自由度を残すため、返済は低め設定がラク
- リ・バース60というのもあるが、私はあまりおすすめしない考えです
「今は払える」より、「この先も穏やかに暮らせる」が大事になってくる時期だと感じます。
私がペアローンに慎重な理由
ペアローンが合う人もいます。ただ私は、次の理由で慎重です。
- 片方の収入が落ちたときのリスクが大きい
- 教育費・車・医療費など、家計イベントは重なりやすい
- 現金が残っている方が、住み替え・修繕・家族の変化に対応しやすい
もし「ペアローンでやっと買える」なら、私は無理に買わず、賃貸で余白を守るのも正解だと思っています。家は、暮らしを苦しくするために買うものではないからです。
中古マンション×リノベで後悔しにくくする“物件側”の最低限
ローンが整っても、物件側でつまずくと後悔します。中古マンション×リノベで大事なのは、変えにくい部分を先に確認することです(これがサイトの核メッセージでもあります)。 仕様書
私が最低限見るポイントはこの3つです。
- 立地・周辺の将来性(需要の目線)
- 管理状態(長期修繕計画/積立金の考え方/議事録など)
- 規約・共用部・配管など“後で変えにくい部分”(リノベ前提なら特に)
リノベは自分仕様にできるのが魅力ですが、売却時に評価されやすいのは立地や管理状態など“土台”です。装飾はほどほどに、土台を固める。これが「無駄なく」につながると感じています。
迷ったらこの順番(私の結論)
- 必要な現金(手付金・諸費用・引越し・生活防衛費)を見える化
- 月々の上限を先に決めて、家計の“安全ライン”を作る
- その範囲で、金利タイプ×借り方を比較する
- 中古マンション×リノベは、変えにくい部分を先に確認して後悔を減らす
余白があるだけで、暮らしも心も穏やかになります。私はそのために「少し低めの返済設定」をおすすめしたいです。

<参考資料URL>
【住宅ローン控除(税・確定申告)|国税庁】
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/keisubetsu/juutaku.htm
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/shotoku/jukari/index.htm
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1211-1.htm
【住宅ローン減税(制度概要)|国土交通省】
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000017.html
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001890680.pdf
https://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000241.html
【フラット35(金利・仕組み・最新情報)|住宅金融支援機構】
https://www.flat35.com/
https://www.simulation.jhf.go.jp/flat35/kinri/index.php/rates/top
https://www.jhf.go.jp/kinri/index.html
【登録免許税(登記費用の根拠)|法務局】
https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/content/001325693.pdf
https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/content/001443859.pdf
