中古マンションで後悔しない暮らし方|買う前に必ずチェックしたい注意点6つ

domi
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中古マンションは価格や立地など魅力が多く、「賢い選択」と言われることも増えています。
しかし、購入前に見抜けない“落とし穴”も確かに存在します。

わが家は、夫が勢いでほぼ即決し、気づけば購入が決まっていました。
今となっては「もっと他にも選択肢はあったはず…」と感じるポイントもたくさんあります。

夫は今でこそ不動産業ですが、購入時は別業種。
「タイムマシンがあれば当時の自分に“まだ買うな”と言う」と今でも話しています。

一方で、中古マンションだからこそ得られた 「想定外の大きなメリット」 もありました。
後ほど詳しく書きますが、住民の方々に恵まれていたことは、生活の満足度を大きく引き上げてくれた事実です。

この記事では、
10年以上住んでも改善できなかった失敗ポイント6つ
それでもここに住んでよかったと思える理由 をまとめています。

これから中古マンションを検討する方が “後悔しない選択” をできるよう、リアルな経験をそのままお届けします。

❌ 失敗1:追い焚き機能付きの給湯器が設置できなかった

以前の賃貸でも追い焚きは使っていなかったので「給湯のみ」で問題ないと思っていました。
しかし、子どもが大きくなると入浴時間もバラバラ。追い焚きがある方が断然便利です。

リノベーションのタイミングで交換を依頼すると……

「号数が大きく、設置スペースに入らないので不可能です」

中古マンションの場合、古い物件ほど給湯器のスペースが狭く、
追い焚き対応の機種が置けないことが多いそうです。(管理会社談)

👉 教訓

  • 追い焚き給湯器に交換できるか?」は必ず事前に確認
  • あいまいな返答のときは、重要事項説明の場でもう一度質問し、
    日付入りでメモを残す(これは効果絶大。相手も誤魔化しません)

❌ 失敗2:水圧が弱いマンションだった

これは、本当に後悔しています。

最上階だからなのか、わが家の水圧はとても弱い。
内見時は「蓋をしているので確認できません」と言われ、何も疑わずにスルー。

引っ越し後は「優しい水だな〜」くらいの感覚でしたが、
フルリノベ後に問題が表面化。

夏場に38度で設定しても水しか出ない。
メーカー点検の結果、

「水圧が足りないとお湯がつくれない場合があります」

と取説の小さな注意書きを指さされました。

水圧を改善する工事は可能ですが…
専有部分の配管に負荷がかかり、破損や水漏れのリスクがあると言われ断念。

👉 教訓

  • 内見時に水の出は必ず確認(キッチン・洗面・浴室)
  • 最上階・築古は特にチェック
  • リノベ前に「水圧で不具合が出ないか」業者にも相談する

❌ 失敗3:築古マンションはG(ゴキブリ)が出る

夏場になるとエントランスでGをよく見かけます。

さらに、リノベ後には換気扇を伝って浴室乾燥中の衣類に G が……。
パニックでした。

管理会社に確認すると、
「築古は配管の汚れ等でGが出やすい。駆除してもイタチごっこ」
という回答。

別の築10年マンションの知人宅でも、
エントランスやベランダにGが出るとのこと。

👉 教訓

  • “築年数が古い=Gが出る”は覚悟しておく
  • 内見時は共用部やゴミ置き場周りも確認
  • 飲食店が近いマンションは要注意

❌ 失敗4:エアコンが設置できない部屋があった

わが家のマンションは共用廊下が狭いため、
廊下側の2部屋にはエアコンの室外機が置けません。

説明は受けていたものの、当時は深く考えず
「窓用エアコンがあるならいいか」と判断。

ただし、

  • 音が大きい
  • 窓を塞ぐため圧迫感がある
  • クリーニング業者が少ない

などデメリットは多め。

リノベ時に「隠蔽(先行)配管」も検討しましたが、
配管のトラブル時に修理費が高額になるリスクがあり断念しました。

👉 教訓

  • エアコン設置の可否は“必ず”チェック
  • 隠蔽配管はメリット・リスクを理解して判断
  • 冷暖房を窓・扇風機で補えるか、季節も考える

❌ 失敗5:下水臭が気になる部屋だった

内見時はすべて水の蓋が閉じられており、匂いに気づきませんでした。

しかし、入居後、冬や雨の日は玄関周りにふわっと下水臭が…。
押し入れ裏やトイレ周辺も時々におう状態です。

築年数が古い場合、
配管内の汚れや勾配の問題など、原因は複合的で改善しにくいとのこと。

👉 教訓

  • 内見時は窓を閉めた状態でもチェック
  • 季節によって匂いが変わる点も考慮
  • 下水臭は“改善が難しいケースが多い”ことを知る

❌ 失敗6:勢いで買うと後悔しやすい

これはすべての失敗の根本かもしれません。

当時の私たちは「勢いで即決」。
今思えば、もっと比較してゆっくり決めるべきでした。

夫は今、不動産の仕事をしているからこそ言います。

「中古マンションは“見えない部分ほど差が出る”。
じっくり選べば、もっといい物件に出会えたはず」

✔ 中古マンションでも「ここにしてよかった」と思えた理由

ここまで失敗談ばかりでしたが、ひとつだけ 大きなメリット がありました。
それは、

住民に恵まれていたこと

わが家が購入したマンションは、新築当初から住み続けている方が多く、
みなさん穏やかで礼儀正しく、日常のコミュニケーションもとても心地よいものでした。

全体の戸数も少なく、賃貸入居者以外の方々の人柄も挨拶や総会などで把握できるため、安心感は大きいです。
共用部の雰囲気も良く、清潔感が保たれ、管理組合や管理会社の対応も丁寧。

“どんな住民と暮らすか”は、物件の設備以上に生活満足度を左右する──
これは10年以上住んで、心から実感したことです。

そしてフルリノベーションによって室内は理想の空間に生まれ変わり、
住民環境の良さと組み合わさって 「総合的には満足度が高い暮らし」 になりました。

✔まとめ:中古マンションは“落とし穴を知れば怖くない”

失敗は悔しいですが、
それらはすべて 「事前に知っていれば避けられたもの」 ばかりです。

中古マンションには価格・立地・広さといった魅力がある一方で、
設備制限や劣化など、“中古ならではの弱点” も確実に存在します。

でも、弱点を理解し、チェックすべきポイントを知って選べば、後悔は強い味方に変わります。

そしてもうひとつ。
中古マンションは 住民の質 が満足度に大きく影響します。
これは内見だけでは分かりにくい部分ですが、管理状態や共用部の雰囲気からある程度読み取ることが可能です。

この記事を読んで、
「知らなかった…助かった!」
と思っていただけたら嬉しいです。
後悔しない中古マンション選びの参考になりますように。

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