暮らしの工夫
PR

パントリーはいらない?|狭い中古マンションでも“食品ストック”は引き出し1つで管理できた

domi
記事内に商品プロモーションが含まれています。

共働きで、家事も育児も頭の片隅から消えない。
「タイパ(時間対効果)」が話題になるのも、今の暮らしの現実だと思います。

私自身、家事の時間を短くしたいというより、“暮らしの中で迷う回数を減らしたい”と感じていました。
迷いが減ると、探す・片付ける・在庫を気にする…といった「見えない家事」がぐっと軽くなるからです。

そして私がたどり着いた結論はシンプル。

パントリーは、必ずしもいらない。
必要なのは、収納を増やすことより先に「持つ量の上限=入れるスペース」を決めることでした。

この記事は、中古マンション購入前で「収納どうする?」と悩んでいる方にも、リノベ後に「なんだか散らかる」と感じている方にも向けて書きます。

私の「パントリーに対する考え方」が参考になれば嬉しいです。

パントリーはいらない。必要なのは「ストックを入れるスペースの上限」を決めること

キッチンから遠いと動きが増えてストレスになる場合もあります。

いきなり結論ですが、私はパントリーが欲しいと思ったことがありません。
狭いから作れない…という事情もあります。でも本音は、そもそも必要性を感じなかった。

なぜ困らないのか。理由は「ストックを入れる場所(=上限)」が決まっているからです。

わが家のパントリー代わりは、背面収納の深い引き出し1つ
食品ストックは基本、そこに入る分まで。
調味料の予備も「各1つまで」と決めています。

ストックの上限(入れるスペース)が決まると、何が起きるか。

  • 入らないから買いすぎない
  • どこに何があるか把握できる
  • 期限切れが起きにくい
  • 片付けが「戻すだけ」になる

収納が増えるほど安心、ではなくて、私の場合は“管理できる量=安心”でした。

購入前・設計前に知っておくと後悔しにくい。パントリーの設置の判断軸

収納計画って、不思議なくらい「不安」になってしまいます。
「足りなかったら困るかも」
「後から作れないかも」
「みんな付けてるし…」

その気持ち、よく分かります。
でも、収納は増やせば増やすほど“物が増える余地”も増えます。結果として、家事(そうじの手間や物の出し入れ)が増えることもあります。

パントリーが向くのはこんな家

たとえば、こういう暮らしならパントリーが合うことも多いと思います。

  1. まとめ買い中心で、買い物頻度が少ない
  2. 家族人数が多く、消費量が多い
  3. 車移動がメインで、重い物を買いだめしやすい
  4. 食品以外も大量にストックしたい(育ち盛り、介護など)

パントリー無しが向くのはこんな家

反対に、こういう方はパントリーなし収納でも困りにくいです。

  1. 使ったら買い足すのルールで、ストック量を決められる
    (例:レトルトは「1家族分まで」など、上限を決めておく)
  2. 置き場所を増やさず、今あるスペースの中でやりくりしたい
    (=“収納を増やす”より、“持つ量を決める”ほうがラク)
  3. 家事を増やしたくない(在庫チェックが負担になりやすい)
  4. 物が増えると、頭の中までごちゃついて疲れやすい
    (視界に入る情報が増えると、気持ちも落ち着きにくい)

大事なのは「パントリーがあるかどうか」ではなく、暮らし方に合うか
設計の段階で収納を足す前に、いったん「持つ量の上限=入れるスペース」を決めると、後悔が減ります。


判断材料におすすめ!収納率、充填率、面積水準

ここから少しだけ、一般的な“判断材料”の話をします。
ただし、数字が正解という意味ではありません。目安として軽く持っておく感覚です。

  • 収納率:住宅の床面積に対する収納面積の割合。マンションは8〜10%程度が目安と言われます。
  • 収納の充填率:収納の中身は7〜8割くらいにすると出し入れしやすい。余白があると戻しやすい。
  • 面積水準:国の「都市居住型誘導居住面積水準」では、2人以上世帯は「20㎡×世帯人数+15㎡」が目安式として示されています(3人なら75㎡)。

でも、現実は「平均以下の広さでも快適に暮らしている家庭」はたくさんあります。
広さよりも、結局は“スペースの使い方”と“使ったら補充して、決めた量に戻す”
そしてそれは、暮らしの価値観で決まります。

わが家の場合。62㎡/3LDK→2LDK。収納を増やさない選択

わが家は、62㎡の中古マンションをリノベーションしました。
間取りは3LDK→2LDK。3人家族です。

キッチン設計のとき、引き出し収納の上に「観音開きの食器棚」や「吊り戸棚」を付ける提案もありました。でも私は、全部やめました

理由は、収納が嫌いだからではなくて、
「増やすと増やすだけ、暮らしが複雑になる」感覚があったからなのです。

  • 物が増えると、選択肢が増えます。
  • 選択肢が増えると、迷いが増えます。
  • 迷いが増えると、疲れます。
  • 収納スペースが増えると空間に圧迫感が生まれます。

家族も同じで、「どこにある?」「これ、どれを使う?」が増えるほど、家は回りにくくなる。
だから私は、収納を増やすより先に、迷わない仕組みを作りたかった。

食器の種類が少ないかもしれませんが、困っていません。
そして、少ないからといって質素とも感じていない。
必要な物が厳選されていると、むしろ心地よい。私はそう感じています。

“引き出し1つストック”のルールのみ細かく決めない

ぎゅうぎゅうですが、ここの引き出しだけでやりくりしています。

これは私のやり方なので、正解はないので良い悪いではなく、ご自身の感覚で「ちょうど良い」と思う感覚が一番大事だと思います。参考程度に読んでもらえれば嬉しいです。

ルール1食品ストックは“深い引き出し1つまで”

わが家は背面収納が4段×2列で合計8段あります。
そのうち深い引き出しの1つを食品ストックにしています。
そこに入る分だけが上限。

この「上限のスペース」があるだけで、ストックが増えすぎるのを自然に防げます。
入らないなら買わない、または何かを使い切ってから買う。
判断がシンプルになります。

ルール2調味料の予備は各1つまで

調味料は、予備があると安心に見えます。
でも予備が増えるほど、管理が増えます。

なので私は「予備は各1つまで」。
それ以上は持たない。
これだけでキッチンが散らかりにくくなりました。

ルール3〇〇専用を増やさない

焼肉のタレ、照り焼きのタレ、生姜焼きのタレ…。
便利だけれど、増えれば増えるほど“種類の棚”が必要になります。

私は加工調味料をなるべく増やしたくないので、酒、みりん、砂糖、塩など基本調味料を組み合わせて、その都度ドレッシングやたれを作ることが多いです。
少し手間は増えます。でも、物の種類が増えない。
結果として、収納も管理も増えません。

ルール4飲み物はストックしない(水筒運用)

ジュースなどは普段飲まないので、そもそもストックしません。
飲み物は浄水器の水を保冷水筒に入れて持ち歩くようにしています。
(備蓄としての水は別で一定量持っています)

ストックを持たないことで、家の中の“棚の占有”が減ります。
そして買う頻度が減ると、自然と出費も減ります。(だからお財布にやさしい)

少ない収納でも困らない

キッチンは横幅1800mm。食洗機は付けませんでした。
食洗機を入れられたであろうスペースは、米や重い醤油瓶など、重いもののストック置き場にしています。

  • コンロ下・・・鍋・フライパン・菜箸・お玉など。引き出しに収まる量だけ。
    コンロ周りは出しっぱなしゼロにしたくて、隠す収納にしています。掃除がラクだから。
  • シンク下・・・すぐ使う洗剤・ボウル・水筒など“定番だけ”。
    下段(オプションの引き出し)にはホットプレートやお重、ハンドミキサーなど毎日使わない物。
  • 背面収納・・・浅い引き出しは「見れば分かる」高さ。深い引き出しの1つが食品ストック(パントリー代わり)。

ポイントは、「よく使う」「たまに使う」「ストック」を分けて、戻す場所を決めることだけ。

この“戻す仕組み”ができると、狭くても暮らしは困りにくくなります。

食器は「数」ではなく「スペース」で決める

私は食器の数を「○個」とは決めていません。
数で縛ると、心が窮屈になるからです。

その代わり、スペースで決めています。

  • 食器は引き出し2つ分
  • コップ・グラスなど飲み物系は引き出し1つ分

引き出しの中でやりくりするので、ぎゅうぎゅうに詰まっていてもいい。
少し減らしたいと思えば減らせばいい。
“ルールはあるけれど自由度もある”ほうが、私には続けやすいです。

暮らしは、ノウハウ通りにすることが正解ではなく、
自分で作っていく・デザインするもの。
私はそう思っています。

防災備蓄。専用品を増やさず、使い回せる装備で備える

防災備蓄に関して、わが家は“完璧”ではありません。
ただ、キャンプや登山の道具があるだけでも、災害時には十分役立つと考えています。

あえて「防災専用」を買い足さず、使い回せるものを活かす。
これも、〇〇専用を増やさないという暮らし方と一貫しています。

備えとしては、ひとり1つのリュック(登山装備)が基本。
今後はファミリークローゼットに、防災リュックの定位置を作ろうと考えています。

専用品を増やすより先に、今ある物を活かして整える。
そんな備え方も、ひとつの選択肢だと思います。

パントリーより先に「ストックを入れるスペース」を決めると、暮らしが軽くなる

パントリーが必要かどうかは、広さだけで決まりません。
いちばん効くのは「持つ量の上限=ストックを入れるスペース」を決めること。

スペースが決まると、物が増えすぎにくい。
物が増えすぎないと、家事が増えにくい。
迷いが減って、落ち着きやすくなる。

そして私の場合は結果的に、
「環境にやさしい(余分に買わない)」
「お財布にやさしい(ロスが減る)」
「暮らしにやさしい(迷わない・片付けやすい)」
につながったと感じています。

収納を増やす前に「ストックの上限スペース」を決めてみると、必要以上に不安に振り回されなくなるかもしれません。

あなたの家に合う形で、ぜひ“余白”を残しながら整えてみてはいかがでしょうか。ではまた〜。

【参考資料】

■収納率(マンション8〜10%の目安)
https://suumo.jp/yougo/s/syuunouritsu/
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/ms_shinchiku/ms_knowhow/mansion_syunou/

■収納は7〜8割が目安(余白を残す考え方)
https://www.haseko-sumai.com/kurashi/archive/detail_380.html
https://www.haseko-sumai.com/kurashi/archive/detail_199.html

■都市居住型誘導居住面積水準(20㎡×世帯人数+15㎡ など)
https://www.mlit.go.jp/common/001098415.pdf

ABOUT ME
どみ|中古マンション×リノベーションの記録と考察
どみ|中古マンション×リノベーションの記録と考察
中古マンション購入・リノベーションの実体験と、宅地建物取引士の視点を活かして、暮らしに馴染む住まいづくりをお届けします。 保有資格:宅地建物取引士
記事URLをコピーしました