中古マンションは築年数何年が最適?築21年を買って10年以上住んで感じたこと
中古マンション探しで、多くの人が最初に迷うのが「築年数」です。
築浅が良さそう。でも高い。築古は安いけど不安。築20年?30年?…結局どれが正解なのか分からなくなる。
私もまさにそうでした。
実はわが家は、築21年の中古マンションを購入して10年以上暮らし、その後フルリノベ(築30年台で実施)を経験しています。いま振り返ると、最初に悩んでいた“築年数の不安”は、ある順番で整理するとスッと軽くなりました。
この記事の結論は中古マンションの「ベストな築年数」は、人によって変わる。
ただし迷ったときは、築年数を先に決めるのではなく、
「変えられない順」に見ていくと、後悔が減る。
そして一般論としては、築20〜30年前後は、価格とリノベ自由度のバランスが取りやすいゾーンになりやすいと感じています(もちろん例外もあります)。
この記事では、築年数を“怖がる”のではなく、判断の軸に変えるために、チェックの順番と考え方をまとめます。
- 築年数より先に見るべき「変えられないポイント」と順番
- 築浅〜築古それぞれのメリット/注意点(向き不向き)
- 築年数で迷ったとき、比較をラクにする「次の一手」
まず知っておきたいこと。築年数=寿命ではない(でも“管理”で差が出る)

築年数が古いと「あと何年住めるの?」と不安になりますよね。
ここで一つだけ、落ち着いて整理しておきたいことがあります。
- 法定耐用年数(税務上の基準)と
- 実際に住める年数(物理的・社会的な寿命)は別もの
たとえばRC造の法定耐用年数は47年という数字がありますが、これは主に税務上の基準です。
一方で、実際の寿命は、構造・環境・管理・修繕の履歴によって大きく変わります。
ここで大事なのは、数字を暗記することではありません。
築年数よりも、「管理」と「修繕の履歴」が、そのマンションの未来を左右する。
これを前提にすると、築年数との付き合い方が変わります。
築年数で迷ったら、先に「変えられない順」に見る
私はいま中古マンションを選ぶなら、築年数を先に決めません。
代わりに、次の順番で確認します。
1)立地(暮らしのストレスは立地で決まる)
立地はあとから変えられません。
通勤通学、買い物、病院、実家との距離、坂道、駅までの安全性…
毎日の小さな負担が積み上がるのが立地です。
築浅で室内がきれいでも、立地が合わないと、暮らしの満足度が下がりやすい。
逆に築年数が古くても、立地が良いと「住み替えたくない家」になりやすい。
築年数より先に、まずここを押さえるとブレなくなります。
2)管理状態(築年数より“差”が出る)
管理が良いマンションは、共用部に出ます。
ゴミ置場、掲示板、エントランス、廊下、駐輪場。
「住人がこの場所をどう扱っているか」が見えるんです。
さらに数字面では、
- 管理費・修繕積立金が極端に安すぎないか
- 長期修繕計画の考え方は妥当か
- 大規模修繕の履歴があるか
を確認しておくと安心材料になります。
築年数が同じでも、管理次第で“別物”になります。
3)耐震の考え方(旧耐震/新耐震は“目安”として把握)
築年数の区切りでよく出るのが耐震です。
一般的には、1981年頃を境に新耐震…という話を聞いたことがあるかもしれません。
ただ、実務では「築年」だけで判断せず、
建築確認の時期や資料で確認するのが安全です。
ここで言いたいのは、旧耐震=即NGという単純な話ではなく、
不安があるなら「資料で確認」できる状態にすること。
これだけで判断が落ち着きます。
4)変えにくい設備(配管・躯体・共用部の更新計画)
室内はリフォーム/リノベで変えられます。
でも、建物全体の給排水管などは共用部の扱いも絡み、簡単には変えにくい。
だからこそ、
- 過去にどう修繕してきたか
- これからどう更新する計画か
を見る価値があります。
築年数が古くても、更新が進んでいるマンションはありますし、
築浅でも計画が弱いと不安が残ることもあります。
築年数帯別:向いている人/メリットと注意点

築年数は「良い/悪い」ではなく、向き不向きです。
築10年未満:手間を減らしたい人向け
メリット
- 設備が新しく、そのまま住める可能性が高い
- 修繕履歴も比較的シンプル
注意点
- 価格が高くなりやすい
- “自分好み”にするなら、割高な上に工事制約が出る場合も
向いている人
- 忙しくて工事や打合せの時間が取りにくい
- 住み始めを最短にしたい
築10〜20年前後:バランス型(選択肢が多い)
メリット
- 築浅ほど高くなく、築古ほど不安が強くない
- 物件数が多く、選びやすい
注意点
- 内装だけ綺麗にしている“表面リフォーム”で、見えない部分が分かりにくいことも
→資料確認・質問が大事
向いている人
- 価格と状態のバランスを取りたい
- リフォームは部分的でOK
築20〜30年前後:価格×自由度が出やすい(リノベ相性◎)
メリット
- 価格が落ち着き、リノベ予算を確保しやすい
- 間取りを“暮らしに合わせる”楽しさが出る
注意点
- 管理・修繕の差が大きい
- 「修繕積立金が安い=お得」とは限らない
→“理由”を見るのがコツ
向いている人
- 住まいを暮らしに合わせたい
- 自分の優先順位がはっきりしている(または整理したい)
築30年以上:立地と管理が良ければ“化ける”
メリット
- 人気エリアの良立地物件が見つかることも
- 室内を整えると魅力が強い
注意点
- 物件ごとのコンディション差が大きい
- 重要事項説明・資料・管理状況の確認がより重要
向いている人
- 立地優先で探したい
- “管理が良いマンションを見抜く”目線を持てる
【実体験】築21年購入→10年以上居住→築30年台でフルリノベして感じたこと
私自身、最初は「築年数が進む=住みにくくなる」と思っていました。
でも実際は逆で、暮らしの不満は“築年数”より“間取りと使い方”に集まりやすいと感じました。
たとえば、リノベ前のわが家は「キッチンが落ち着かない」状態が長く続きました。
冷蔵庫の置き場、通路幅、作業スペース。
日々の小さな不便が積み重なり、気づけばキッチンが“片付かない場所”になっていったんです。
リノベで対面キッチンに変え、冷蔵庫の納まりを整えたことで、
- 通路が確保できて動きやすい
- 見た目がスッキリして、散らかりにくい
- 料理中でも家族とつながる
という変化が起きました。
このとき実感したのが、
築年数が古くても、暮らしは新しくできる。
そして、暮らしが整うと、家の中の気持ちまで整いやすい、ということでした。
迷いを減らすコツは?築年数を「条件の一部」にする
築年数で迷うとき、実は多くの場合、
「築年数」だけを単独で決めようとして苦しくなっています。
おすすめは、築年数をこう扱うことです。
- 築年数は “絶対条件” にしない
- 代わりに “許容範囲(レンジ)” を決める
例)
- 築10年以内「が理想」
- でも立地が抜群なら築20年でもOK
- 管理状態が良く、修繕履歴が明確なら築30年も検討
というように、「条件の一部」にすると一気に現実的になります。

それでも迷う人へ。先に“比較材料”を作ると決めやすい
築年数の迷いは、情報不足というより比較の土台がないことが原因になりがちです。
そこで私がすすめたいのが、
同じ希望条件で提案を並べる(比較材料を作る)
という方法です。
- 希望条件を文章にする
- 同じ条件で、複数の提案をもらう
- 物件が並ぶと「自分が何を優先したいか」が見えてくる
築年数の答えは、頭の中で考えるより、提案を並べた方が早く出ます。
中古マンションの築年数は「変えられない順」で判断すると後悔が減る

築年数に正解はありません。
でも、迷いが減る順番はあります。
- 立地(暮らしのストレス)
- 管理(建物の未来)
- 耐震・構造(不安は資料で確認)
- 配管・更新計画(変えにくい部分)
この順で見ていくと、築年数が「怖い数字」ではなく、
“条件の一部”として落ち着いて扱えるようになります。
そして最後に、もし今、築年数で迷い続けて手が止まっているなら、
比較材料を作るところから始めてみてください。
「比べられる状態」にすると、判断は驚くほどラクになります。
私は「中古マンション×リノベ暮らし」をすすめたい
築浅にこだわらず、
- 立地
- 周辺環境(文教地区・利便性)
- 管理状態
を重視し、
必要なところにお金をかけて整える。
中古マンションのリノベ暮らしは、
- 環境にもやさしく
- お財布にもやさしく
- 自分たちらしい暮らしができる
とても現実的で、納得感のある選択肢だと思います。
